3つのサポート体制

  • 使用現場における測定、分析
  • 実験室における測定、分析
  • 機器分析による測定

使用現場における測定・分析

1. ファイバースコープによる配管内部の観察

実際に配管内部の汚れやスケールを使用現場で目視観察

ファイバースコープ
オリンパスIF6C5X1-30
挿入部直径6mm 長さ3M

2. 超音波流量計によるCIP配管の流速測定

配管にポータブル流量計を取り付けることにより、CIP配管内の洗浄液の流速をリアルタイムに確認

超音波流速計
三宅計器株式会社
変換機: FLCS1012
検出器: FLD220Y1-A
使用可能配管口径φ13~100mm

3. 簡易定量試験による残留タンパク質、カルシウムの分析

現場で洗浄後の金属表面をスワブでふきとりを行い、その場で残留タンパク質、残留カルシウムの簡易定量試験

タンパク質(右):
BIOTRACE フキトリマスター
カルシウム(左):
Chlorophosphonazo-Ⅲを用いた発色試験

実験室における測定・分析

現場分析では十分な対策が立てられない場合に、洗浄液を持ち帰り実験室で徹底分析。

  • 中和滴定等による洗浄液濃度の測定(現場でも可能)
  • 滴数計による表面張力の測定
  • 洗浄液中の界面活性剤イオン性の定性
  • 溶存塩素分の定量
  • BOD、CODの測定
  • 洗浄液中の乳化油分の測定
  • 洗浄液に混入した不純物の抽出と分析
  • その他、新たな分析方法の開発、検討

機器分析による測定

1.ICP-AES(誘導結合プラズマ発光分光分析装置)

水溶液中に溶存する微量元素をppbオーダーまでの検出能をもって定性・定量分析するための装置。

セイコーインスツルメンツ㈱SPS7700

分析可能金属
窒素、酸素、ハロゲンガス元素、希ガス元素を除くほぼすべての元素が分析可能

2.電子顕微鏡 X線マイクロアナライザー(EDS)

金属表面を電子顕微鏡にて観察、微量の付着物や異物をEDSにて元素分析可能

電顕部:HITACHI S-2400
EDS部:HORIBA EMAX-2770
B以上の元素は定性分析可能
Na以上の元素は定量分析可能

3.油分濃度計

サンプルから専用溶媒に油分を抽出して赤外線(IR)の吸収率で定量分析

HORIBA OCMA-350
測定対象
波長3.4μm~3.5μmに赤外線吸収を示す物質(C-H伸縮を測定)
測定レンジ0~200ppm